かたくりかたこりかたつむり

やっぱり誤字脱字は氷山の一角

Where Is The Line (by Björk) 歌詞和訳

ビョーク『Medúlla(メダラ)』より。このアルバムの歌詞は、他のアルバムと比べてあまり深く練っていないとの本人の言ですが、系統としては『Army of Me』に近いものがあります。助けてあげたいけど、その人との境界が分からなくなってしまってもう無理、という感じ。曲は『メダラ』の中で一番好きですね。

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『バウンド:王国の欠片』感想・レビュー 恐怖を克服する美しき舞と、砕け散った家族の物語

※ネタバレというほどでもないですが、本編の内容への言及あり。致命的なレベルではないです。

はじめに

『バウンド:王国の欠片(以下『バウンド』)』は、PS4を買ったら真っ先にやろうと決めていたゲーム。とりあえずはトレーラーを見て欲しい。とにかく映像が美しく、スクショの手が止まらない。フォトモードあり。

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『Ghost of Tsushima』感想・レビュー 侍の矜持を捨てても守護(まも)りたいものがある―それと時々、仁スタグラム

はじめに

『Ghost of Tsushima(以下ツシマ)』は、蒙古軍(元寇)に大敗を喫した鎌倉時代の「文永の役(1274年)」を下敷きに、「もしもあの時、侍が1人生き残っていたら?」という、歴史ロマン溢れる設定のゲームだ。

残虐かつ智略に長けたコトゥン・ハーン率いる蒙古軍を倒すため、侍である主人公・境井仁が、侍の道を外れた「冥人(くろうど/Ghost)」となって対馬防衛に奔走する

仁は蒙古軍という、侍の常識が通用しない相手に対抗するため、侍の矜持を捨てる。つまり正々堂々と戦わず、闇討ちや毒殺など「卑怯」な手段を使ってでも蒙古軍に勝とうとする。それも全ては対馬の民のため。しかし、その行動は同時に苦い別れを引き起こすことになる…。

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Therefore I Am (by Billie Eilish) 歌詞和訳

「COPYCAT」なんかと同系統の、私を利用してんじゃねーよ系disりソングですね。

タイトルの「Therefore I am」はデカルトの「我思う、故に我あり(Cogito, Ergo Sum)」の英語版(正確には I think, therefore I am)。Geniusのファンによる注釈では、そのあとプラトンイデア論を思わせる部分もあるとのことなので、そちらも多少意識して訳してみました。ただ、この2つの有名な引用は「You think that you're the man(あんたは自分は最高って思ってる)」「Your world's an ideal(あんたの世界は幻想)」を引っ掛けて皮肉るためだけ、という気がしないでもない(笑)。

公式の対訳がウェブサイトで見られるのですが、元歌詞はかなり挑発的でちょっとガラが悪い(割といつもだが…)と思ったのでそんな感じに訳。

Therefore I Am
Written By FINNEAS & Billie Eilish

I'm not your friend
Or anything, damn
You think that you're the man
I think, therefore, I am
I'm not your friend
Or anything, damn
You think that you're the man
I think, therefore, I am

(私はあんたの友達でも
なんでもないんだけど、ちょっと
あんたは思う、自分は最高
我思う、ゆえに我あり
私はあんたの友達でも
なんでもないんだけど、ちょっと
あんたは思う、自分は最高
我思う、ゆえに我あり

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『The Pathless』オリジナルサウンドトラックについて

いやーやっぱオースティン・ウィントリーのサントラはいいわ、ということで。

サウンドトラック担当は、これまでも『Journey(風ノ旅ビト)』『ABZU』など、thatgamecampanyやGiant Squidゲーム音楽を手掛けてきたオースティン・ウィントリー。オーケストラに加えて、南シベリアはトゥバ共和国のアンサンブル『アラッシュ』による喉歌ホーメイ)や伝統楽器の演奏が合わさり、神秘的な雰囲気を醸し出している。

『Journey(風ノ旅ビト)』のサウンドトラックはグラミー賞にノミネートされた。他にも『アサシン クリード シンジケート』など、色々なゲームや映画のサントラを手掛けている。

  • サントララインナップ
  • その他動画
  • タイトル和訳
    • 『The Pathless』
    • 『The Pathless: Meditations』
  • 『A land, which was not my Own』の歌詞和訳
  • 記事リンク
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『The Pathless(ザ・パスレス)』感想・レビュー 文字通り、道なき道をゆけ

※重大なネタバレは多分ないです

The Pathless (輸入版:北米) - PS5

  • はじめに
  • ゲーム性について
  • 美術・音楽
  • ゲームシステムのためのストーリー
  • その他Tipsなど
  • おわりに

はじめに

『Journey(風ノ旅ビト)』などのスタッフが設立した会社・Giant Squidの2作目。1作目の『ABZÛ(アブズ)』はGiant Squid版『Journey(風ノ旅ビト)』という趣だったが、そこからインディーズのゲーム会社として、今度はオープンワールド要素に挑戦したという印象を受ける。ゲーム性もストーリーも、『The Pathless』というタイトル通り、道なき道をゆく作品だ。

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深層心理 (Lotus Juice Remix) 歌詞和訳

P3Dの順平担当曲。原曲はインストなので、今回始めてラップが乗りました。「深層心理」というタイトルとペルソナシリーズを意識した感じのリリックになってます。

そういえば、リミックスする時に目黒さんの手元にはバウンスしたデータ(元データではなくwavとかmp3とかに書き出したデータ)しかなかったらしく…元のビートにラップを乗せたりボーカルを混ぜたりは難しかったみたいですね。それもまたリミックスの楽しみといえば楽しみ。

深層心理 (Lotus Juice Remix)
作詞:Lotus Juice/作曲:目黒将司

俺にはお見通しだ
お前の動きが見える
俺にはお見通しだ
嘘っぱちなのが分かる

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