公式サイトからリンクが貼られていた「DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー~ プレイバック」ですが、例によって見られなくなっていたので、これもアーカイブからサルベージしてみました。
DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー~ プレイバック
ヒーホー!オイラ、ジャック・フロスト!このコーナーはオイラがみんなからの質問や疑問を開発の人間にぶつけるコーナーなんだホ。
作っているやつらにガツンといってやるコーナーなんだホ。オイラも普段からあいつらにいってやりたいことがたくさんあるんだホー。
・・・大体オイラの扱いがひどいのがそもそもおかしくないかホ?あいつらオイラを勘違いしているホー!オイラは強いんだホ!なんでも凍らす雪の妖精だホ~!
・・・なのに・・・いっつもやられてばかりだホ~!オイラの実力からすればラストボスで当然だホー!オイラの扱いをよくするんだホ!あいつらにネンコウジョレツってやつを教えてやるんだホ!
っと・・・思わず熱くなってしまったホ。熱くなると溶けてしまうので落ち着いて行くホー。
とりあえず今のところの最新作、「デジタルデビルサーガ」を作った人たちに物申していくんだホー。
じゃあ、張り切ってスタートだホ!!
第一回 フィールド
まずは自己紹介ホ!
ジャックフロスト:(以下JF)オイラは君たちの大先輩なんだホ!
10年以上前からメガテンにレギュラー出演なんだホ!
君たちなんてオイラから見たらひよっこなんダホー!
だからケイゴを使って話すんだホー!
ネンコウジョレツなんだホー!(・・・いちばんはじめから言ってやったホ・・・。これでびびったはずだホ・・・)
・・・では、まずは君たち自己紹介なんだホ。
伊東: 突然説教ですか(苦笑)。わかりました、フロスト先輩。敬語でいかせてもらいます。
メガテンファンの皆さん、こんにちわ。フィールドのプランニング監修を担当しました、伊東です。
渡邊: プランナーの渡邊です。DDSではフィールドプランニングに参加しました。
土居: フィールドデザインの監修をしました。土居です。
JF: ・・・君たちさらりと自己紹介しすぎなんだホ。もう少し、詳しく話すホ。
「フィールド」ってなんなんだホ?!
渡部: ごめんなさい。詳しく説明しますね。
「デジタルデビルサーガ」では開発をチームに分けて製作しました。「バトル」「システム」「イベント」「フィールド」「エフェクト」「悪魔」の大きく分けて6つの区分です。
「フィールド」とは主人公サーフが歩いて移動する場所すべてにわたります。
街やダンジョンの構造や絵を作ったりするのが主な担当ですが、歩いていておきるイベントや、レアボスの配置場所の決定、今回のゲームのおまけの遊びであるフィールドハントの設定なども僕らが担当です。
伊東:僕らは敵が出てくる迷路部分を「ダンジョン」と呼びます。
伊東:敵が出現せず、キャラクターから話が聞ける部分を「街マップ」と呼んでいました。
JF: ・・・ま、知っていたけどあえて聞いてやったホ。うそじゃないホ!
初心者の読者のことをオイラはケアしたんだホ! 君たち初心者に優しくないんだホー!
(ふむふむ、こいつらのほかにも色々とチームがあるのか・・・。
いいこと聞いたホ。そいつらには後々ガツンといってやるホ)
大人のジジョウってなんだホ?
JF:じゃ、ふぃーるどに関して話すホ。初心者に優しく、かつ面白おかしく話すホー!
早速質問だホ。フィールドでオイラが活躍する場所はあるのかホー?
土居: いきなり、フロスト先輩に関しての質問ですか。(笑)
うーん、ポイント136クリア後にでるレアボスがフロスト先輩の親玉キングフロストですね。
キングフロストが、ポイント136のどこかに・・・。
「鍵をもってこい」というジャックランタンの指示に従うと・・・。
JF: ホー!キングフロスト様がお城を支配しているのかホ!
イメージにもあうし、確かに活躍しているようだホ。
フィールドのやつらはオイラの扱いがいいホ。ほめてやるホ・・・。
渡邊: (フロストを無視して話す)・・・面白い話っていえば、あれははじめ、違うキャラクターにしようと思っていたんです。今回オリジナルの・・・。
土居: 遊園地、お城っていうとやっぱりあのキャラクターが思い浮かんだんです。
お城の名前も「ディスティーランド」ですし。
伊東: そうそう。「あの」有名なキャラクターをパロディーにしたジャックフロスト、通称「ネズミーフロスト」をはじめはあのお城のレアボスにしようとおもっていたんですが・・・やっぱりほら、ね、色々と、ありましてね。(笑)
土居: うん、だからやめてキングフロストを置くことにしました。
JF: ヒーホー!なんでやめたんだホー?新しい仲魔が増えるのはいいことだホー。
伊東: いや、色々とね、大人の事情が・・・。
JF: オトナのジジョオ?
渡邊: ・・・先輩にもそのうちわかると思いますよ・・・。
JF: ヒーホー!おいら子供じゃないからわかるホ!「オトナのシショウ!」くらい。
他にも「オトナのジジュウ」があるのかホ?
伊東: ・・・大人の事情ってほどではないんですが・・・実際に作っていって、シナリオでもフィールド上でもゲームの流れが冗長になってしまったから削ったってフィールドがありました。
ゲーム上では使われなかったところですね。場所の名前は「下層廃墟」って場所です。
このダンジョンが中盤に本当は入る予定でした。
流れ的には「ソリッドのシタデル」周辺ですね。
ゲームでは使われなかった「下層廃墟」のイメージ画。
JF: ヒーホー!せっかく作ったのにもったいないホー!(「廃墟」絵を見せられて)これが「廃墟」かー。みてみたかったホー。
・・・君たちはもしかして適当に作っているようで、苦労しているのかホ?
土居: うーん、苦労っていうか・・・デザインに関しては細かいところには気をつけて作っています。
たとえば、今回は「トライブごとの抗争」っていうのがテーマなんで、各トライブの特色をフィールドでもつけています。彼らの戦術方針や戦力で差がついているように作ってあります。サーフ率いるエンブリオンは歩兵部隊なんで、アジトには大型武器は無く銃などの小型火気しかない。アサインメンツは遊撃部隊なので、軽い武器、ボーガンのようなものしかもっていませんし、建物の中も補充資材が主ですね。メリーベルは中短距離戦隊なんで軽戦車を配置。ソリッドは要塞を中心とした部隊なので砲台。ブルーティッシュは戦力も戦術も最強部隊なんで重火器装甲戦車を配置・・・って具合にトライブごとにフィールドに特色をつけたりしました。各ダンジョン前の場所に特に顕著に見られるので、またプレイしてもらうと新しい発見があると思います。
戦車など、フィールドに置かれているものでそのトライブの戦力がわかる。
DDSは秘密が一杯ホ!
伊東: 僕が悩んだ点はフィールドハントをいかに面白くするか、というところですね。
実を言うとはじめはフィールドのどこでも悪魔化できるようにしてました。
L2ボタンを押すと悪魔に変身!という形でした。けど、ハントがどこでもできるとゲーム本編に集中できないって問題が出てきました。なので、メインの攻略に集中できるようにハントは「不思議な壁」の先に設置して、あくまでオマケの遊び要素、という形にしました。
そのことで、メインのゲームとは別腹として楽しんでもらえるようになったと思います。
サーフがフィールドをガンガンと歩く姿、かっこいいんで楽しんでもらえたんじゃないかと思います!
伊東:フィールドハントは「昔のシューティングゲームの楽しさ」を狙っています
JF: そうかー。(難しい話で理解できないホ・・・話題を適当に変えてごまかすホ・・・)さて、いきなりですがここでお葉書を読むんだホー。
東京都新宿区にお住まいのペンネーム「フロスト大好き」さんからのメールなんだホ。
メールありがとー。「フロスト大好き」さんには特性壁紙を添付して返信したホ。オイラの愛もつまっているんだホー。で、お手紙の内容ですが・・・
「ポイント136の館内放送の途中で妙にノイズが強くて聞こえなかった箇所がありますがあれはいったいなんて言っていたのでしょうか?」
伊東: あれは、これから起こる事の伏線になっています。あのダンジョンでは最上部にセラが捕らわれています。で、上ではサーフとヒートがセラを助ける際に一悶着起こすイベントが入るのでそれを喚起させるような「伏線」のお話になっています。ノイズの部分も伏線のお話をしゃべっているんですよ。ってところですね。
JF: そうかー・・・。
って、答えになっていないホー!だからノイズではなんて言っているんだホ??
土居: あれは・・・だから「これから起こること」の伏線なんですよ。
伊東: これから起こることってのはあのダンジョンだけではなく、これから発売されるゲームでの伏線ってことでもあるんです。
JF: ヒホ?ということは・・・“デジタルデビルサーガ 2”にて明らかになるのかホ?
土居: ・・・それはDDS2をプレイしてのお楽しみですね。プレイしてもらえれば、なんて言っていたか大体理解できると思うのでDDS2クリア後に、再度DDS1をプレイしてもらうと、また1が楽しめると思います。
JF: なんかはぐらかされているホ・・・ずるいホー。
最後にDDS2について聞いたホ!
(と、ここにプログラムの大山が会話に入ってきました)
JF: ヒホ?君は誰だホー?
大山: お、フロスト先輩じゃないですか。
JF: 君は礼儀をわきまえているホー(上機嫌)。自己紹介するホ。
大山: メガテンファンの皆さん、こんにちは。プログラム担当の大山です。
すいません、NEXTメガテンプロジェクトの打合せが長引いて遅れてしまいました。
でも・・・なんだかもうひとしきり話してしまったようですね。
JF: ホー!オイラの呼び出しを無視して違う会議に出席とはいい根性だホー!
大山: ・・・ジャックフロスト先輩。最近は随分とかわいい妖精キャラで売ってますね。
モテモテですね。19XX年新宿で初めて会った時は確か・・・「男だろーOOOついてんのかー」みたいな超下品な事言って襲い掛かってきたじゃないですか。
JF: いや・・・そんな下品なことを言った覚えは、なぃ・・・ホー・・・。
そ、そんなことよりもDDS2はどうなるんだホ!?
大山: そうですね。“東京ゲームショウ”に見に来てくれた人は知っているかもしれませんが、DDS2では悪魔に追いかけられるシーンがあります。操作が下手でも少しずつ進めるようにしますのでがんばって欲しいです。
悪魔に追いかけられるサーフ。何故?
JF: もっと詳しく教えて欲しいホー!
大山: 後は発売してからのお楽しみです。スリル・笑い・怒り・感動、色々詰まっているってことだけは言えます!
JF: しょうがないホ。フィールドの人たちはおいらの扱いが悪くなかったので、今回はこの程度にしといてやるホー!
JF: オイラと共に開発の人間にガツンといってやりたい人は こちらまで
(m-pmaster@atlus.co.jp) メールをくださいなんだホー!オイラがだいひょーしてガツンと言ってやるホ。
では、次回をお楽しみにだホー!